微破壊試験について

現在、国土交通省では・・・

コンクリート構造物の出来形及び品質規格の確保、並びに監督・検査の充実を目的として、平成17年より「非破壊試験を用いたコンクリート構造物の品質管理手法の試行について」が通知され*、非破壊試験を用いてコンクリート構造物の鉄筋の配筋状態およびかぶりが適正に確保されていることを確認することが実施されています。
(*国官技第27号・国官技第294号(一部改訂))

また、平成18年より「微破壊・非破壊試験を用いたコンクリートの強度測定の試行について」が通知され、平成21年より「微破壊・非破壊試験によるコンクリートの強度測定を用いた品質管理について」が通知され、本格運用されています*。
(*国官技第344号)

このように、現在国土交通省が管轄する全ての橋梁上部工事及び下部工事に、微破壊・非破壊試験を用いたコンクリート構造物の品質管理の実施が義務付けられています。

また、平成22年3月に国土交通省より、鋼製防護柵支柱の根入れ長確保のための出来形管理は、非破壊試験による出来形管理を基本とする通知が適用されました。

弊社では、試験・指導につきましては、いずれも国土交通省が定める測定者要件を満たした有資格者が実施いたします。

試験・取得資格名 団体名
コンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定
∟配筋探査技術者資格取得
社団法人 日本非破壊検査工業会
コンクリート構造物の強度測定
∟表面2点法技能取得
独立行政法人 土木研究所
外部供試体による試験
∟ボス供試体作成方法及び圧縮強度試験方法(NDIS 3424)講習会修了書取得
社団法人 日本非破壊検査協会
鋼製防護柵の根入れ長測定験
∟超音波根入れ長測定技術者認定証取得
一般社団法人 弾性波診断技術協会(EITAC)

対象構造物は、橋梁下部工・フーチング部となります。


ボス供試体(BOSS):Broken Off Specimens by Splitting

ボス供試体とは、構造体コンクリートの打設前に構造体型枠にあらかじめボス型枠を取り付けておき(写真1)、構造体型枠にコンクリートを打設するとボス型枠にも同時にコンクリートが充填され、構造体コンクリート表層部に一体成型される直方形の供試体(写真2)の事を指します。

ボス型枠取付図 ボス供試体割り取り後
写真1:ボス供試体取付状況 写真2:ボス供試体割り取り後

ボス供試体を用いることで、コンクリート構造物の内部を損傷させることなく容易に供試体の採取ができ、コンクリート構造物の圧縮強度試験・耐久性試験を実施することができます。

ボス型枠 ボス圧縮強度試験
ボス型枠 ボス圧縮強度試験

弊社では、ボス取り付け指導を行っております。(画像をクリックすると拡大します)
資格指導証明書
ボス証明書 ボス指導証明書 指導を受けた方には指導証明書を発行致します